どうして肉割れができる?肉割れの原因まとめと部位別の対処方法

肉割れができるメカニズムとは?肉割れの原因は皮膚繊維の断裂だった

10代から70代、80代に至るまでの幅広い年齢層で、特に女性の共通の肌の悩みとして挙げられるのが「肉割れ」という現象です。

 

肉割れの正式名称は、皮膚伸展線条または線状皮膚萎縮症といい、皮膚に赤や白色の、少し陥没のある線が入ってしまう現象のことです。

 

そもそも、皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層からなっていて、真皮と皮下組織は表皮に比べて伸びません。そのため、表皮が急激に伸びてしまうと、そのスピードについていけず、ずれが生じてしまいます。そのズレが断裂となり、真皮に溝ができてしまい、そこに表皮が引っ張り込まれることでへこんだような状態になります。これが肉割れのメカニズムなのです。

 

女性には成長期や妊娠出産など、肉割れの起こりやすい時期が何度か訪れます。そんな時期を通らなければならない女性にとって、肉割れはまさに大敵。

わかってはいるけれど、防ぐことができずに、いつの間にかできてしまった肉割れに現在も悩んでいる方も多いはずです。

 

肉割れは一度できてしまうと、薄くはなっても消えないもの。
しかし、消えないからといってあきらめてはいけません。努力次第ではほとんど目立たなくすることも可能だからです。
まずは肉割れの原因と対策を知ること。これが大切です。
そうすることで、すでに肉割れができてしまった方も、解消方法が見えてくるでしょう。

肉割れができてしまってからの変化

 

次に、肉割れの経過について解説します。

肉割れはできはじめはの頃は赤紫色をしています。初めてみるとびっくりしてしまうかもしれませんね。

その後しばらく経つと赤からピンクにかけての色に変わり、さらに時間が経つと白く、光沢をもつようになります。

また、できはじめの頃にかゆみを感じることもあり、肉割れができるサインでもあります。かゆくても掻かないようにして、クリームで保湿をすることでかゆみをやわらげましょう。

痩せている人に肉割れができる原因

肉割れは、太っている人にだけできるとは限りません。

 

痩せている人でも急に太ったり、妊娠したりすることで肉割れが起こりやすくなります。体型が急に変化することで皮膚が引き延ばされてしまうので、脂肪の付きやすいお腹や太もも、バストなどの部位は肉割れが起こりやすくなります。また、痩せている人は皮脂の分泌が少ないため、肌が乾燥していることが多く、このことが肉割れの原因になることもあります。

 

つまり、痩せている人でも、肉割れになる原因がそろっていれば簡単に肉割れができてしまうということです。特に痩せている人は、妊娠時に肉割れができやすいともいわれています。

 

急な体型の変化に気を付け、肌を乾燥させないように毎日ケアをすることを意識しましょう。

筋トレしている人に肉割れができる原因

肉割れは太っていて脂肪がついている人ばかりにできるわけではありません。

 

筋トレという、一見身体によさそうなことをしても、肉割れを起こすことがあるのです。これは筋トレによって筋肉量が急激に増加することが原因です。筋肉がつくことで腕や足などが一回り大きくなり、それに伴い皮膚が引き伸ばされてしまい、肌内部の真皮や皮下組織が付いていけず、断裂が生じて肉割れになってしますのです。

 

せっかく筋肉も増えて引き締まった身体になったのに、肉割れができていたら見た目の美しさも半減してしまいますよね。最近は筋トレがブームですが、肉割れについても知っておき、急激に筋肉を増やしすぎないよう注意しながら筋トレを行いましょう。

成長期に肉割れができる原因

 

肉割れは成長期にできることもあります。決して大人だけの問題ではないのです。

 

成長期には一年で何センチも身長が伸びるなど、身体の変化が著しい時期ですよね。一気に脂肪や筋肉が増加することもあります。

女子はより女性らしい体つきになるので、バストやお尻が大きくなり、皮膚が引き伸ばされて肉割れができてしまうことも。

また、部活などで激しい運動をし、急に筋肉が増えたり負荷がかかったりすることも皮膚が引き伸ばされるため肉割れの原因になります。

とはいえ、成長をとめることはできないので、保湿ケアをし、柔軟性のある肌にすることで事前に予防する必要があります。

肌の乾燥によって肉割れができる原因

乾燥した肌は肉割れができやすい肌であるといえます。

 

なぜなら、肌のうるおいには内部のコラーゲンやヒアルロン酸が大きく影響してくるからです。そのため、コラーゲンやヒアルロン酸量が低下してくる中高年頃には肌の潤いが失われてくるので注意が必要です。 

 

肌内部の真皮は、その7割がコラーゲンでできています。よく耳にするコラーゲンですが、実はハリや弾力のあるみずみずしい肌を保つために必要な働きをしているたんぱく質の一種で、皮膚だけでなく、血管や骨など、身体のさまざまな場所に含まれています。

コラーゲンは加齢により減少していきます。その原因はコラーゲンを生み出している線維芽細胞という細胞の働きが弱くなるためです。この線維芽細胞は、コラーゲンだけでなく、肌の水分を維持する役割を果たしているヒアルロン酸や、肌の弾力性を維持するための弾力線維を作っているエラスチンも作っています。

 

このように、年齢を重ねると真皮に含まれるコラーゲンやヒアルロン酸の量が低下することでしわができてしまったり、弾力性のない肌になるのです。そのためちょっとしたことでも肉割れができてしまいます。

中高年に差し掛かってきたら、顔やデコルテなど目立つ部分だけでなく、肌全体へのケアをする必要があります。

肉割れの部位別の原因と対処方法

ここからは、身体の部位ごとに肉割れの原因とその対処法について解説していきます。

 

太ももやお尻などの部位によって、肉割れができやすくなる原因や理由も異なってきます。その原因を取り除くことができれば少しでも肉割れ防止に役立つはずです。またすでにできてしまった肉割れも目立たなくすることができるかもしれません。

足の肉割れができる原因と対処方法

足には脂肪の多い部分が多く、肉割れになりやすい部位がたくさんあります。特に女性はミニスカートやショートパンツ、水着などで足を露出することがあります。そのとき足に目立つ肉割れがあったら、気になってしまって思う存分楽しめないですよね。

 

足の部位ごとに肉割れの起きる原因と対処法を知っておくことで、肉割れ防止と解消に役立ち、きれいな足を実現できるでしょう。

太ももの肉割れができる原因と対処方法

太ももは肉割れができやすい部位です。主な原因は3つあげられます。

①筋トレ、スポーツ

太ももには表と裏にいくつかの筋肉があり、主な筋肉としては大腿四頭筋、ハムストリングス、内転筋があげられます。特に大腿四頭筋は太ももの前側の4つ筋肉をセットにした呼び名で、4つ合わせた大きさは身体の中で一番大きい筋肉です。

 

このような筋肉に過度に負荷をかけるトレーニングをすると、肉割れが起こりやすくなります。例として、スクワットやランジなどのトレーニングがあげられます。これらのトレーニングは、太ももの筋肉に負荷がかかるので、やりすぎには注意しましょう。

 

また、陸上競技や自転車競技、チアリーディングなどのスポーツも太ももの肉割れが起こりやすいと考えられます。走ったり、前傾姿勢になったり、下半身に負荷がかかる動きが多いからです。このようなスポーツをやっている方は太ももの保湿を入念に行いましょう。

 

➁脂肪の増加 

太ると下半身から脂肪がついていく…という方は多いのでは?特に日本人は上半身は細いのに下半身はどっしり、といった洋ナシ体型の方が多いので太ももに脂肪がつきやすいです。脂肪が増えることも肉割れの原因になります。

 

そもそもなぜ太ももなど下半身に脂肪がつくのかというと、それには遺伝子の影響があるから。日本人は、一日の基礎代謝が少なく、お尻や太ももに脂肪が溜まりやすいという傾向を持った遺伝子を保有しており、これは欧米人にはなく、日本人の25%が持っているものです。

 

太ももに脂肪を溜めないためには、なるべく太らないよう気を付ける必要がありますね。

 

しかし妊娠中は太ももなど下半身の脂肪が増えるので、そもそも太ももに脂肪を溜めないようにすることは難しいですよね。妊娠中は保湿を徹底して肉割れを阻止していきましょう。  

 

③歩き方、高いヒール

 

さらに普段の生活でも、大股で歩いたり、高いヒールを日常的に履いたりすると肉割れの原因になります。

大股で歩くと太ももの筋肉を刺激することになり、意識せずともストレッチをしている状態になってしまっている可能性が。大股ではなくても、足の親指を上げて歩いていると太ももの肉割れが起こりやすく、太もも全体に肉割れができてしまう可能性があります。また、筋肉に負荷がかかりので、太もも自体が太くなってしまうことも。

しっかりと足指をつけて歩くためには、足裏のバランスを整えることが重要です。インソールやテーピングをすることで足指のが地面についた、バランスの良い歩き方に近づけることができます。

 

次にヒールですが、高いヒールで歩くということは、常につま先立ちをしている状態と同じです。これは、太ももの前側の筋肉を刺激してしまうので肉割れの原因になってしまいます。

特にスポーツもしておらず、太ったわけでもないのに肉割れができたという方は歩き方や靴を疑ってみるといいかもしれません。

ふくらはぎの肉割れができる原因と対処方法

ふくらはぎも大きな筋肉で構成されています。

また、筋肉が急激に増加しやすい部位でもあるので筋トレのし過ぎには注意しましょう。

皮脂腺が少なく乾燥しやすいので肌の柔軟性が失われやすいということも肉割れの原因になります。

 

さらに、ヒールのある靴を履くことや歩き方にも注意が必要です。

ふくらはぎの肉割れは太ももと同じく、ヒールの高い靴をよく履く方にできやすいです。特にふくらはぎの内側に現れます。

また、高いヒールを履いていると、指で踏ん張ることが難しく、足の指を上げて歩く足上げ歩きになりやすいです。足上げ歩きは安定しないので、ふくらはぎを含むその他の筋肉にも負荷をかけてしまい、肉割れができてしまうことに。

 

対処法としては、過度な筋トレに気をつける、急に太らないということが最初にあげられます。

次に足上げ歩きを防ぐには、テーピングやインソールを取り入れることや、足の親指の稼働範囲を広げるエクササイズ、少し膝を曲げて立つエクササイズなどが有効です。

またこれらに加えて、肌の保湿ケアを徹底することが重要です。常に肌を柔軟に保つことを意識しましょう。

お尻の肉割れができる原因と対策方法

お尻の肉割れの原因はいくつかあげられます。それぞれ対処法も含め、解説していきます。

①長い時間座っていること。

長い時間座って同じ姿勢でいると、肌に負担がかかります。あまり動かさないでいると、肌の内部から凝り固まってしまうのです。
特にデスクワークの方や学生さんは注意が必要ですね。

こまめに立ち上がり、ストレッチするなど、肌内部が硬直しないよう工夫をしましょう。マッサージも肌が柔軟になるのでおすすめです。

②血行不良

お尻はもともと冷えやすい部位。特に30代後半から更年期にあたる年齢になると、下半身が冷えやすくなります。原因は主に筋肉量の不足。冷えていると血行も悪くなり代謝も低下するので、肉割れを起こしやすいです。

血行を促進できるように入浴時にほぐしたり、簡単なストレッチ、エクササイズをしたりして少しでも下半身を動かしましょう。

③衣類の摩擦

着ている服がこすれることで肌が乾燥してしまうことも。特に女性はストッキングやタイツなどを履くことも多く、肌と擦れやすいです。体を締めつけすぎないショーツやボトムスを着用して、肉割れを防ぎましょう。

④成長期、妊娠

女性は成長期にお尻も大きくなり、より女性らしい体型に変化します。その際にもお尻に肉割れができてしまうことが。

妊娠中は、お尻にも脂肪がつきやすいです。ホルモンの影響もあり、乾燥しやすい状態になっているので、やはり保湿が肝心です。体重を急激に増やさないよう、体重管理にも気をつけましょう。

 

お腹の肉割れができる原因と対処方法

お腹の肉割れの最も大きな原因は妊娠です。妊娠することでお腹が大きくなり、急激に皮膚が引き伸ばされるのでそのスピードに真皮や皮下組織がついていけずに肉割れになってしまいます。

 

妊娠しているときは急に体重を増やさないようにして、適正体重を意識して生活しましょう。また、妊娠する前や初期からマッサージクリームを使ってケアをすることが効果的です。

 

肉割れを改善するためには継続ケアが最も大切

すでに肉割れができてしまった方はもちろん、妊娠を考えている方、スポーツをしようと考えている方は、継続的に保湿ケアをしていく必要があります。

 

一時的なケアだけでは、肌内部の柔軟性を保つことは不十分です。しっかりと長期間にわたってケアをすることで、どんなシチュエーションでも肉割れの起こらない肌になることができます。

ケアを続ければ、できてしまった肉割れも目立たなくすることができるでしょう。

保湿ケアには肉割れ、妊娠線専用のマッサージクリームを使いましょう。お風呂上りに塗ることができればより効果的です。

専用クリームの中でも、マッサージのしやすい伸びの良いテクスチャーのものを選ぶことが特におすすめです。

テクスチャーは使ってみないとわからないので、事前に店頭で試すことができれば理想的です。それが難しい場合はネットの口コミなども参考にしつつ、選んでみてください。

 

エステや美容外科、皮膚科の受診も視野に入れる

肉割れは一旦できてしまうと基本的には消えません。

放っておいても自然に目立たなくなってきますが、どうしても気になるという方はエステや美容外科、皮膚科を視野に入れてみるのも手です。
レーザー治療などを受けることで、かなり目立たなくすることが可能です。

ホームケアとプロのケアを同時進行すればより高い効果が期待できることでしょう。

しかし費用もかかるので、よく考えて専門医に相談することが大切です。

 

 

まとめ:全体のまとめとメッセージ

肉割れは早めの対策が非常に重要です。できてしまって後悔する前に、そもそも肉割れの起きない肌作りをしておくべきです。今すぐできる専用クリームでのセルフケアを始めみてはいかがでしょうか。

また、歩き方や靴など、肉割れの原因になりそうなことを排除しつつ、日々の生活を送ることも大切です。